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朝礼で話したくなる人材育成1分間コラム「社員を大切に」

若い社員がこんな話をしてきました。

学生時代の同級生たちと久しぶりにお酒を飲みながら
いろいろ話をしたとのことです。

話題の中心は仕事のこと。

ほとんどの同級生が会社に対する不平不満、愚痴を口にしていました。
学生の頃、とても優秀で冷静だったタイプの友人まで
会社の愚痴をもらしていたと言います。

彼らの話を聴いていて、この社員は
同級生の誰もが
「会社に使われている」という印象を受けたそうです。

上司から言われた仕事を滞りなく行い
ミスをしたら怒られるため、余計なことは極力やらない
そんな毎日を送っているのだなと思ったとの事です。

同級生と別れた後、つくづく感じたのは
社会人になって年月が経ったはずなのに
みんな成長していないなあということでした。

同級生と会って話す時、
給料の比較になることもあるでしょう。
自分の会社よりも高い給与水準の企業はたくさんあります。
羨ましいと思う事もあるでしょう。

どんなに仕事が楽しくて、やりがいがあっても
会社から支払われる給料で生活できないようでは
社員みんなが転職を考えてしまいます。
給料があまりにも低ければ幸せを感じる事はできません。

では、給料が高いことが、いつも幸せをもたらすのでしょうか。

定年するまで高い給料が保証されているのであれば
それは幸せかもしれません。

しかし、そんな会社はほんの少数ではないでしょうか。
一時的に高い給料であっても
その水準が何年も何十年先までも続くとは限りません。

数字を稼いだ順に給料を上げたり、ボーナスをたくさん支払う会社
(逆に数字が悪いとその分、給料もボーナスも下がります)
つまり、欧米でよくみられるような徹底した成果主義

給料が高い時には高級マンションに住んで
高いクルマを乗り回すことができるかもしれません。

しかし、成績が上がらず、給料が大幅に下がった時は
慌てて引っ越しをして、クルマを売却するようなことになりかねません。

このような会社で働いていると、高給取りの生活を送りながらも
将来についてはいつも心の中に不安を抱いているのではないでしょうか。
見た目とは違って、心の中は穏やかではないかもしれません。

そこで考えたいのが貢献序列型の年功制です。

会社に貢献する年数が多ければ給料は上がります。
貢献が少なければ同じ給料レベルで留まります。

これは従業員の成長と貢献を一体化させた待遇です。

成長すれば少しずつでも給料は上がります。
周りの人に後れを取るようなことがない限り、給料が下がることはありません。
そういう安心感があると、若くてもローンを組んでマンションを買う人がいます。

上を見ればきりがありませんが、安心して働くことが出来る勤務環境
これは将来にわたっても安心して成長できる条件がそろっているといえるのではないでしょうか。

企業のトップは
「ここで仕事を努力して続けていれば安心」
従業員にそう思ってもらえる会社にしなければならないのではないでしょうか。

株式会社ビジネスグランドワークス

Human Ability Development ヒューマン・アビリティ・デベロップメント