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新入社員を育てる③「何度でも何度でも」

先日、熊本県のお客様先へ日頃の御礼を兼ね、訪ねてきました。

阿蘇山の雄大な景色を前に、大地の力を感じ気分よく帰路につきました。

その矢先、新幹線の中でクレジットカードを

乗車した駅に忘れているということに気がつきました。

何とか乗車駅まで戻って回収することができましたが、

この忘れ物ぐせは直さないといけないと深く反省しています。

ところで、すぐに忘れてしまうのは仕事においてもそうです。

物覚えが悪い私は、新人の頃とくに苦労をした記憶があります。

ある時、お客様先の新入社員が凄くイキイキと活動しており、

ご本人にその理由を聞いたことがあります。

その上司の口癖が、

「わからないことは何度でも聞いて良い」だそうです。

ただし、半年間という期間限定で。

同じことを聞かれたとき、私は部下に対して・・・

・なんで同じ失敗ばかりするの?

・同じ事を何度も言わせるな!

・前にも言ったやろ!

と、ついつい自分のことは棚に上げて口から出てきます。

しかし、自分のこれまでも同じことを何度も言われながら、

“今”も言われながら今日があります。

確かに、新入社員が同じ失敗を繰り返すことは良いことではありません。

また、何度でも上司が教えてくれるという依頼心を

本人に持たせてもいけません。

だからといって、“自分から質問をする”という行為に対して、

上司が部下の意欲に冷水を浴びせていては本末転倒です。

残念ながら、このような指導をしている光景をよく見かけます。

「わからないことは何度でも聞いて良い」

この新入社員への言葉が、

部下を育てようとする上司の“覚悟と情熱”の表れであると

感じるのは私だけでしょうか?

Human Ability Development ヒューマン・アビリティ・デベロップメント