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【コラム】「問題解決の順番」

営業の鈴木です。

次のような場合、皆さんはどう対応しますか?

あなたはお付き合いある企業の営業本部長から、以下の相談を受けました。
「〇〇店の売上げが上がらないで困っている。どうすれば売上げは回復するか?」
この相談に対して、どう対応しますか?

「広告やチラシを新しくしてみたらどうですか?」
「SNSで集客したらどうですか?」
「大丈夫ですか?」

こういった声掛けで対応する場合が多いかもしれません。
ただ、これらの声掛けは、その前の「あること」が省かれています
「あること」とは何でしょう。

話を変えて例えてみます。
あなたは体調が悪く病院に行きました。医師に「体調が悪い」と訴えると、
その医師が話を聞いてすぐに「薬を出します。」と言ったとします
診察もせずにすぐに薬?と不安になりませんか?
実際は、あなたの不調の訴えに対して、医師は「診察」をします。
薬を処方する前に、問診や触診、聴診器を使うなどして、
不調の「原因」を調べます。

つまり、声掛けの前に省かれた「あること」とは、「問題の所在や原因」です。
これらが不明なのに、対策案から考えてしまうのではなく、
問題が発生した時は、「どこに問題があるのか?」「なぜ問題が起こっているのか?」
をまずは考え、それが明確になった後に「どうすれば問題が解決できるのか」を
考えます。

私も、問題の原因をはっきりさせずに対策から考えてしまったこと
あります。その時は、「成果につながらない無駄な行動をしてしまう」
「行動が行き詰まった時に、代案を考えられない」といったことがありました。
皆さんもこのような経験はありますか。

問題が発生したときは、すぐに問題解決案を考えるのではなく、
一度頭を整理し、問題の所在や原因から考えるようにしましょう。

Human Ability Development ヒューマン・アビリティ・デベロップメント